天理教とは

本部

天保九年(西暦1838年)旧暦十月二十六日朝五つ時(午前8時)、中山ミキさまの夫善兵衛様が「ミキを神の社に差し上げます。」と、天下られた親神天理王命様にご返答された時に天理教は始まりました。
それに先立つ三昼夜の神人問答の末の答えでした。

私達の信仰する親神様は、この世の元始まりの時、混沌とした泥海を見て味気なく思し召し、人間を創りその陽気ぐらしをするのを見て、共に楽しもうと思し召されてこの世人間をお始め下されたとお聞かせ頂きます。
立教の時は、元始まりの時夫婦の雛形とされたうをとみと人間創造の道具として引き寄せられたその他の物たちに、生み下ろす子数の年限が経ったなら、宿仕込みの因縁ある元の屋敷に連れ帰り、神として拝をさせようとの約束に基づきます。

親神様は私達人間が元なる親を知らず、従って生きる真の目的も分からず、我さえ良ければ今さえよければの心の闇路を彷徨っている様を哀れと思し召されて、世界一れつを救け上げたいとの思いからこの世の表にお現れになられました。天理教がたすけ一条の道を標榜する由縁です。
では、陽気暮らしとはどんな状態を言うのでしょうか。私達人間が元なる親を知り、親の思いに応えて、互いに兄弟として分け隔てなく仲良く助け合って生きていくほのぼのとした温かな世界。全人類の心が澄み切って、病の根が切れて争い事が皆無の世界だと示されます。

陽気暮らしが実現すれば、録り目が定まり、つまり農産物の出来不出来が無く安定した収穫量がえられ、また好不況の波も無い為世の中も安定するでしょう。
また、皆んなが半日働いて半日は陽気遊びが出来ると仰います。気候も安定して風はそよそよ風、雨は夜降るとお聞かせ頂きます。

私達天理教者はこの陽気暮らしの世の中の実現を目指して、まずは自らの心を澄まし、人を救ける心を養い。そして朝夕のおつとめ、また月次祭のおつとめの厳修を通じて親神様にお勇み頂けるよう日夜努めております。
御教えに基く「感謝、慎み、助け合い」の精神で親神様の思いを皆様にお伝えするべく日々通らせて頂いております。